2001年12月10日 |
三菱化学、ゲノム創薬関連の新会社設立 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱ウェルファーマ、三菱化学 |
三菱化学は10日、ゲノム科学の成果に基づき疾患の根元的治療に繋がる新薬開発を行う、いわゆるゲノム創薬の分野で、創薬資源の開発及びライセンスを行う新会社を設立し、2002年1月から営業開始することを決めたと発表した。 今年2月、ヒトゲノムの解読結果が発表されるなど、ゲノム科学は急速な進展を見せており、遺伝子配列解読後の中心的な研究分野の一つであるゲノム創薬においても、遺伝子及び蛋白質の構造・機能解析により、創薬資源の開発を行う動きが本格化している。 三菱化学グループでは、ライフサイエンス基礎研究の分野で国内トップクラスの歴史と実績を有する三菱化学生命科学研究所のほか、三菱ウェルファーマ、三菱化学ビーシーエル、三菱化学メディカル、三菱化学安全科学研究所等の各社で、基礎研究、前臨床試験、製薬、診断、臨床検査等幅広くライフサイエンス事業を展開している。 新会社は、こうした三菱化学グループ各社の持つ基礎研究成果や知的財産、バイオテクノロジーの研究成果及び生命現象理解の知識・知見をベースに、蛋白質の構造解析及びこれに基づく新薬候補化合物並びに創薬のターゲットとなる蛋白の同定等の各種創薬資源の開発及びライセンス事業をグローバルに展開する。 新会社の概要は下記の通り。 [新会社の概要] 社名 ゾイジーン株式会社(英文:ZoeGene Corporation) 本社 神奈川県横浜市(三菱化学科学技術研究センター内) 社長 中山 清氏(執行役員科学技術戦略室長兼ライフサイエンス事業推 進室長) 払込資本 10億円(資本金及び資本準備金) 三菱化学100%(平成14年3月末までに更に15億円追加出資 の予定) 従業員 約40名(2007年度100名程度に拡充予定) 事業内容 ・蛋白質の立体構造及び機能解析 ・新薬候補化合物の探索 ・上記による成果物のライセンス 売上高 約135億円(2007年度見込み) |