2003年06月18日
三井化学、電子情報材料事業を強化・拡大
-記録ディスク事業からは撤退-
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

三井化学は18日、電子情報材料事業分野で得意な技術を活かし、成長著しいIT産業の素材・部材市場において世界1位、2位のシェアを有する製品を中心に強化・拡大を進めていくと発表した。
 
 本年6月末に電子情報材料事業部を、半導体材料・電子回路材料を扱う「電子材料事業部」と、表示材料・情報記録材料を扱う「情報材料事業部」に分割し、事業の強化・拡大および新製品の開発・上市を加速させる。

 一方、事業の選択と集中の一環として、記録ディスク事業(CD-R/DVD-Rディスクの製造・販売)から撤退する。
 
 昨年度に欧州、国内・アジア市場から撤退したのに続き、去る6月9日、米国の拠点であるMitsui Advanced Media, Inc.についても、イタリアのComputer Support Italcard s.r.l.社に譲渡致しました。なお、記録ディスクの原料となる色材については、有機合成化学技術及びディスク事業での経験を生かし、機能性色材事業の製品として今後とも引き続き強化・拡大を図っていく。

 電子材料事業部は半導体材料及びフレキシブル基板,CCDパッケージなどの基板材料、情報材料事業部はPDP光学フィルター、液晶TV用反射材料を中核製品と位置付け、積極的な新製品の投入を行い、成長戦略を進めていく。02年度の売上高は500億円、5年後には両事業部合わせ1,000億円以上を見込んでいる。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/030618mitsui.doc