2003年06月18日 |
MMAの長期需給は依然タイト状態が続く見通し |
内外の旺盛な需要に供給力が追いつかず |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱レイヨン |
三菱レイヨンは18日、MMAのモノマーとポリマーの長期需要見通しを発表した。それによると、今年の出荷はモノマーもポリマーもともに伸びが大幅に鈍化してモノマーは2%増にとどまり(昨年は6%増)、ポリマーも6%増と昨年の16%増を大きく下回るとの予想になっている。 同社では、需要自体は国内も海外も引き続き活発に推移するものの、出荷は供給力が増えないため自ずと伸びが抑えられることになる見通しだと説明している。 04年以降については、モノマーの場合、供給力不足のため04年が1%増にとどまり、05年以降07年まではゼロ成長になるとの予想をまとめている。 ポリマーについては、04年こそ供給力が拡大するので7%増となるものの、それ以降は輸出が現地生産の拡大でゼロ成長となるので国内向けを合わせたトータルの伸びは年2%の低率になると予想している。 今回の見通しをマクロで捉えると、需要は導光板や透明性樹脂さらには建材向けなどを中心にアジア全体で引き続き拡大を続けるものの、主たる供給国である日本国内の設備能力に限界があって需給は依然としてタイトバランスのまま推移する、というのが同社の結論ということになる。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/03618005.tif |