2003年06月19日
武田VEC会長「塩ビの需給悪くない」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:東ソー、塩ビ工業・環境協会

 VEC(塩ビ工業・環境協会)は19日、5月の塩ビ樹脂とモノマーの生産、出荷実績を発表した。樹脂は生産17万5,750トン(前年比109.4%)、出荷17万600トン(100.2%)、モノマーは生産21万6,211トン(108.6%)、出荷22万1,333トン(104.5%)でいずれも前年水準を上回った。
 
 記者会見した武田正利会長(鐘淵化学工業社長)は、業界の現状について「4〜6月期は国内経済の動向や、ナフサ価格、中国のSARSの影響など懸念材料が多かったが、需給で見る限り結果はそう悪くはなかった。7月以降もまだよくは分らないが、とくに悪くなる方向にはいかないと思う」と語った。
 
 中国政府のアンチダンピング仮決定問題については「現地政府には、異議申し立てを行っている。来月には調査チームが来日する段取りになっているが、正しい理解が得られるよう努力したい」と述べた。また、東ソー四日市事業所の運転休止にどう協力するかの質問には「玉融通などの要望があれば、輸出を絞ってでも応援するつもりだ」と答えた。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/03619000.tif