2003年06月19日 |
東レ・デュポンがポリイミドフィルムを大幅増産 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:宇部興産、デュポン、東レ、日本GEプラスチック、三菱ガス化学 |
東レ・デュポン(袖山文孝社長)は19日、東海事業場(愛知県)のポリイミドフィルム設備を現有の60%増の年産1,770トンにアップすると発表した。 同社はエンジニアリングプラスチックであるポリイミドフィルム「カプトン」の既存製造設備3系列に加えて増強するもの。年産670トンの新設備を2004年10月までに完成させ、2005年はじめから操業に入る。資金は約90億円。 ポリイミドフィルムの増設は携帯電話の部品などに使用されるフレキシブルプリント回路(FPC)などの需要増に対応するもの。同フィルムはマイナス269℃の低温から、プラス400℃の高温に耐えるエレクトロニクス関連の回路材料向けが主力。携帯電話やデジタルカメラの高機能化に伴い1台当たりのFPC使用量がふえている。 同社は1985年からポリイミドフィルムを生産、一部、海外にも輸出している。ポリイミドフィルムは東レ・デュポンのほか宇部興産、三菱ガス化学、日本GEプラスチック、ソルベーアドバンストポリマーズなどが生産しているが、増設する東レ・デュポンが先行することになる。 |