2003年06月23日
KPCとのナフサのプレミアム価格交渉が決着
8月からの1年分、トン当たり7.25ドルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 わが国の石油化学企業や大手商社がクウェート石油公社(KPC)との間で進めていたナフサの8月起こし分のプレミアム価格交渉が、先週末に決着した。今回の交渉は、日本側各社が今年8月から来年7月までに引き取ることにしているクウェート産フルレンジナフサの基本価格に上乗せする割増金をいくらにするかを決めるためのもので、16日から20日までロンドンで話し合いが持たれてきた。

 この結果、トン当たり7.25ドルとすることで双方が合意に達した。これは昨年8月から7月までの1年間のプレミアムに比べて0.5ドル安い。当初はKPCが同8ドルを提示、一方日本側各社が6ドルを主張して譲らなかったため話し合いが難航したが、最後は双方が譲歩しあった。

 これに伴い、クウェート産の8月から向こう1年間のフルレンジナフサ価格は、プラッツオイルグラムのアラビア湾積み価格の中値(いわゆるMOP-A)にフレートをプラスした価格に同7.25ドルを上乗せしたものとなる。

 この結果、今年に入ってから産油国との間で進めれてきたナフサのプレミアム価格交渉は、いずれも日本側と産油国側がほぼ対等に折れ合うかたちで決着したことになる。