2003年06月23日 |
アジア地域の誘導品企業、域外からも原料を手当て |
欧米やリビア等からオレフィンを相次ぎ輸入 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
大手商社筋によると、アジア地域の石油化学誘導品メーカーの間で7月中に域外から原料オレフィンを輸入するところが相次ぐ見通しとなってきた。 これは、台湾、インドネシア、マレーシアといった国々が当面のオレフィンの品不足状態を解消するため欧米やリビア等からエチレンとプロピレンを緊急に持ち込もうとしているもの。リビアと西欧からはエチレンが、米国からはプロピレンがそれぞれすでに船積みされてアジアに向かって航行中という。 エチレンの場合は、5,000〜6,000t積みの船が合計4〜5隻入ってくる見通しにある。プロピレンの持込み量は約2万tになると見られている。米国からプロピレンがアジア地域に入ってくるケースはめずらしくないが、エチレンが欧州やリビアから持ち込まれることはこれまでほとんどなかった。 これは、オレフィンの需給バランスが地域によってかなり異なってきていることによるもの。 |