2003年06月24日
PPフィルムの5月の出荷、11ヶ月振りの前年割れ
OPPも食品包装向けが昨年7月いらいのマイナス成長に
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本ポリプロ、日本ポリプロピレンフィルム工業連合会

 日本ポリプロピレンフィルム工業連合会がこのほど集計したところによると、同フィルムの5月の出荷数量はOPP(ポリプロピレン延伸フィルム)もCPP(同無延伸フィルム)もともに前年同月を下回った。両品種の合計が前年同月を割り込むのは昨年6月いらい11ヶ月振りのこと。
 
 PPフィルムの5月の出荷数量は、OPPが前年同月比98.0%の2万253t、CPPが同98.9%の1万1,698t、合計が同98.3%の3万1,951tとなった。
 うちOPPは14ヶ月振りの前年同月割れである。これには、最大消費分野の食品包装向けが同99.1%の1万3,847tと不振であったことが響いている。OPPの食品包装向けの前年同月割れは11ヶ月振りである。他の分野の実績は、繊維包装向けが同103.9%の1,475t、その他が同99.4%の4,100t、輸出が同72.6%の831tとなっている。
 一方のCPPは、2ヶ月連続して前年同月を下回った。この場合も主力の食品包装向けが同98.3%の9,828tにとどまったことが主因。食品包装向けは前月に続いての前年割れとなった。繊維包装向けは同97.6%の281t、その他は97.4%の1,395t、輸出は同168.7%の194tとなっている。
 両品種の5月の出荷がともに不振であったのは、1〜3月に発生した前倒し需要の反動が出たためではないかと見られている。
 なお、1月から5月までの累計は、OPPが前年同期比106.7%の10万5,563t、CPPが同102.4%の6万402t、合計が同105.1%の16万5,955tとなっている。