2003年06月25日
ポリオレフィンの対中輸出価格交渉、7月分は難航
日本側各社は引き上げを強く主張
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 日本の大手商社と中国の樹脂加工企業ならびに大手トレーダーとの間で進められているポリオレフィンの7月の価格交渉が難航している。

 これは、日本側各社がいずれの樹脂についても6月の価格に上乗せするよう強く迫っているのに対して、中国側が据え置きを主張して容易に譲る気配を見せていないことによるもの。

 現在の日本側の多くのオファー価格は、L−LDPEがCFRトン当たり610〜620ドル、HDPEが同600〜630ドル、HP−LDPEが同670〜680ドル、PPホモポリマーが同700〜710ドルといったところ。

 これに対する中国側の回答の多くは、LーLDPEが同570〜580ドル、HDPEが同580〜590ドル、HP−LDPEが同640〜650ドル、PPホモポリマーが同640〜650ドルとなっている。

 日本側各社は、原料の高止まりと需要の回復傾向を背景に値上げを実施したい考えだが、中国側は韓国や中東勢が引き続き安値をオファーしている点を捉えて6月並みに据え置く構えを取っている。