2003年06月30日 |
主要石化製品の5月の輸出、多くが前年を下回る |
1〜5月の累計は前年超えと前年割れが半々に |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:財務省 |
財務省の5月の輸出通関速報によると、主要石油化学製品の輸出の多くは前年同月の実績を下回った。フェノールの85.7%減、TDIの57.7%減、酢酸の52.5%減、PTAの53.9%減--などのようにこれまでにない大幅な落ち込みとなっているものが少なくない点が特徴と言える。 一方、前年同月を上回ったものの中ではEGの3.38倍、カプロラクタムの42.3%増、エチの33.6%増--などが目だつ。 主要製品の1〜5月の累計は、前年同期を上回ったものと下回ったものとがほぼ半々の状態となっている。前年超えの中では、エチレンの51.6%増、EGの48.5%増、カプロラクタムの42.7%増、パラキシレンの33.0%増--などが、また前年割れとなったものの中では、酢酸の48.3%減、PSの34.9%減、フェノールの32.2%減--などが特に目を引く。 速報ベースの主要石化製品の5月の輸出通関実績は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。右は1〜5月の累計。 ▽エチレン 26,795(133.6%) 131,427(151.6%) ▽プロピレン 21,347( 91.5%) 147,361( 84.4%) ▽ベンゼン 17,326( 80.6%) 142,375(104.3%) ▽PX 146,485(116.7%) 885,672(133.0%) ▽SM 86,331(108.4%) 468,022(100.3%) ▽EG 22,023(337.3%) 89,292(148.5%) ▽フェノール 2,556( 14.3%) 33,614( 67.8%) ▽酢酸 3,154( 47.5%) 16,981( 51.7%) ▽酢ビ 11,131( 98.9%) 50,195(121.0%) ▽PTA 28,980( 46.1%) 232,968( 70.0%) ▽AN 15,221( 80.2%) 88,178(127.4%) ▽TDI 4,536( 42.3%) 59,252( 70.8% ▽MDI 5,576(117.1%) 33,124(127.4%) ▽カプロラクタム 20,954(142.3%) 111,705(142.7%) ▽LDPE 20,496(100.8%) 95,705( 78.7%) ▽HDPE 18,297(114.8%) 101,098( 95.9%) ▽PP-H 24,402(119.0%) 122,943(107.4%) ▽PP-C 7,056( 83.9%) 46,183(104.8%) ▽PS 10,394( 58.1%) 68,096( 65.1%) ▽ABS 17,789( 80.4%) 93,021( 98.5%) ▽PVC-H 72,206(111.9%) 329,023( 96.9%) ▽PMMA 5,182( 90.6%) 23,720( 86.0%) ▽POM 6,258(109.4%) 31,820(125.8%) ▽エポキシ 5,751( 83.1%) 27,200( 92.5%) ▽PC 15,130( 65.0%) 96,988(102.6%) ▽PET 4,945( 79.9%) 24,145( 92.2%) ▽PA 7,884( 97.4%) 41,127(101.6%) |