2003年06月30日
カーボンブラックの出荷、5月も前年の4.3%増と好調維持
4ヶ月連続の前年同月超え、タイヤの輸出の好調が支え
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:カーボンブラック協会

 カーボンブラック協会が27日に明らかにしたところによると、カーボンブラックの5月の総生産量は前年同月比103.8%の6万2,159t、総出荷量は同104.3%の6万1,111tとなった。
 
 生産は11ヶ月連続の、出荷は14ヶ月連続の前年同月超えである。このように生産と出荷がともに長期にわたって好調を維持できている最大の要因は、主力のタイヤ向けの需要が14ヶ月連続で前年を上回っていることにある。タイヤの内需は4月と5月が連続して前年同月を下回った。しかし輸出が5月も引き続き好調で19ヶ月連続で前年を上回ったため、生産が18ヶ月連続の前年超えとなり、これに伴いカーボンブラックの出荷も引き続き前年を上回る結果となった。タイヤの5月の国内向け出荷は速報ベースで前年同月比97.6%の4万4,426tであったが、輸出は同117.8%の5万6,124tで、これに伴う生産は同107.6%の9万9,692tとなっている。

 こうした結果、カーボンブラックの1〜5月の総生産量は前年同期比108.5%の32万39t、総出荷量は同106.6%の32万914tとなった。
 [5月の生産]  [1〜5月累計の生産]
 
 ▽ゴム用ファーネス   57,681(103.7%)   299,890(108.1%)
 ▽非ゴム用その他     4,478(104.0%) 20,149(113.8%)
  合計         62,159(103.8%) 320,039(108.5%)
  
 [5月の出荷]                [1〜5月累計の出荷]
 ▽ゴム用ファーネス   57,171(105.1%) 301,364(106.7%)
 ▽非ゴム用その他     3,940( 94.3%) 19,550(104.4%)
  合計          61,111(104.3%) 320,914(106.6%)