2003年07月01日
6月のスポットナフサ相場、C&F/ジャパンは250ドル半ば
前月の平均を約23ドル上回る、前年比は28ドル高
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋が調べたところによると、ナフサの国際スポット相場のうち日本の石油化学企業や大手商社などが6月中に国際市場で契約したナフサのC&F価格の平均(C&F/ジャパン)はトン当たり250ドル半ばとなったもよう。
 
 5月の平均は同230ドル半ばであったと見られるので、1ヵ月でおよそ23ドル上がったことになる。率にしてほぼ11%の上昇である。一方、前年同月の平均は同229ドル弱であった。したがって、この1年の上げ幅は28ドル弱ということになる。12%強のアップ率である。
 
 ナフサの国際スポット相場は、4月と5月の2ヶ月にわたって低水準で推移してきた。C&F/ジャパンも同様で、同234〜239ドルの間で上下動するにとどまっていた。それが6月に入って再び急上昇を遂げたわけだが、この要因は米国の石油製品の在庫不足の表面化によって顕在化している原油のスポット相場の高騰にあると見られている。
 これに伴い、わが国の石油化学企業が7月から8月にかけて入手するナフサの価格は、為替を1ドル=119円と仮定すると1キロリットル当たり2万3,500円前後となる。