2003年07月02日 |
東芝松下ディスプレイテクノロジーがモバイル用液晶で成果 |
低ポリシリコンTFTで軽量化、高精細化 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東芝 |
東芝松下ディスプレイテクノロジー(03-5462-7240)は、モバイル用TFT LCD(薄膜トランジスタ液晶)の高精度化、軽量化を実現したため、8月にも営業を開始することになった。 同社はモバイル、PC(パソコン)用のLCDで国内60%ていどのシェアを占めており、今後はカーナビ分野を含めて、さらに優位にたちそうである。また水銀フリーのLCD生産に入っていることもあり、環境保全の面でも高い評価をえるものとみられる。 同社の新製品、モバイル用TFT LCDは「ワイド-SVGA LTMO9C−362S」として販売される。画面サイズ(対角)22センチ(8.9型)、画素数1024×600ピクセル、画素ピッチ0.1905×0.189ミリ、駆動表示領域195.07×113.41ミリ、外形寸法224×129×5.2(max)ミリ。5.2ミリの薄型、重量は従来品の275グラムに対し225グラム。 高精度化は150から170にアップ、消費電力も4.4wから4.3wに軽減された。基板のガラスがこれまでの0.6〜0.7ミリから0.4ミリの厚さに薄型化した。輝度は200cd/平方メートル。 同社では低ポリシリコンTFT LCD で高精細画面、薄型、軽量、高い信頼性がえられた。システム・オン・グラス(回路内蔵化)技術によりシンプルな構造が実現した。耐久性にすぐれ、製造時の取扱いが容易で、工程不良を削減した。高精細表示は従来の4倍となり2ミリ以下の文字も鮮明になったとしている。 |