2001年12月07日 |
産構審リサイクル企画WG、中間報告まとむ |
循環型経済システムの高度化のアクションプラン示す |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省産業技術環境局は7日、産業構造審議会環境部会廃棄物・リサイクル小委員会の下部組織である企画ワーキンググループの第6回会合を開き、同WGが「循環型経済システムの高度化に向けて」と題するテーマで過去5回にわたって論議してきた結果を“中間取りまとめ案”として整理した内容を示し、検討を求めた結果了解を得た。 同WGは、循環型経済システムの高度化に向けた取組みの中長期的な道筋を示すことを目的に今年7月に新設されたもの。平岡正勝・京大名誉教授を座長に、産業界や地方自治体の代表と学識経験者の合計24人の委員が同局の用意した様々な資料をもとに熱心に討議を重ねてきた。この日はそうしたこれまでの検討結果を“循環型経済システムの高度化のあり方に関する提言”として取りまとめるための仕上げの会合となった。 報告書は「第1章 循環型経済システムの高度化のあり方」「第2章 同システムの高度化の基本的考え方」「第3章 同システムの高度化に向けたアクションプラン」「第4章 同システムの高度化に向けた今後の検討課題」--の4章で構成されている。 同報告書では、「取組み対象の拡大」「取組み内容の実効性向上」「国際的側面への対応」の3点が重要なポイントと指摘し、それぞれのポイントごとに具体的なアクションプランを明示している点が注目される。「資源有用性・処理困難性など質的観点からの対象品目の洗い直し」「有害物削減の産構審リサイクルガイドライン化」「ケミカル・サーマルリサイクルの推進」--など合計14項目におよぶ。 一方、今後の検討課題としては「消費者に求められる役割」と「循環ビジネスの振興・育成」が挙げられると明記されている。 同局では、この中間報告書案について今月中旬にパブリックコメントを募集、その結果も踏まえて来年1月中旬に報告書に仕上げる考え。 |