2003年07月03日
三菱レイヨンの中国のアクリル樹脂成形材料工場、来月に完成
年産4万tの設備、営業運転は10月からの予定
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 三菱レイヨンが中国・南通市の経済技術開発区内で建設工事を進めていたアクリル樹脂成形材料の製造工場が8月に完成する見通しとなった。設備能力は年産4万t。9月早々に試運転を開始、10月から営業運転に入る予定。

 同工場は、導光板などIT関連の需要が同国内で急速に拡大していることに対処して建設されるもの。この結果、同社のMMA成形材料の生産能力は日本国内と合わせて年産約8万8,000tとなる。

 同社はこれに続いて同じ区域内にMMA樹脂板の工場も建設する。設備能力は同2万tで、05年5月の稼動開始を目標に工事に入っている。同じくIT関連の需要の増加に対応していこうというもの。さらには原料のMMAモノマーも現地で工業化すべく政府に認可を働きかけている。