2003年07月04日
ナフサのC&F/ジャパン価格、6日連続で260ドル台
WTIの高止まりが影響、楽観できぬ8月の輸入価格
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、ナフサの国際スポット相場はこの一週間各地で強含みで推移しており、C&F/ジャパン価格(日本の石化企業や商社が国際トレーダー等と契約するなりオファーするなりした価格)はトン当たり260ドル台の半ばの高水準に張り付いている。6日間連続しての同260ドル台となっている。
 北西欧のCIF価格も260ドルに近づいている。2週間前に比べると17〜18ドルの上昇で、C&F/ジャパン以上のアップ率となっている。
 こうした事態を招いている最大の要因は、米国の石油製品の在庫が依然として適正レベルを下回ったままの状態にあることが強く作用して原油のスポット相場のうち特にWTIが強含んでいることにあると見られている。直近のWTI相場はバレル当たり30ドルの大台を30〜40セント上回っており、本格的な夏休みにシーズンになるとさらに上向く心配がある。このため、日本の石油化学企業が8月に入手する海外ナフサの価格は6月の価格を上回るのが避けられないと見る向きも出てきている。