2003年07月07日
三菱樹脂、二軸延伸ナイロン系フィルム大幅増強
筑波に年産4,000トン、来年7月生産開始
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学、三菱樹脂

 三菱樹脂は7日、延伸ナイロンフィルムの需要拡大に対応するため、筑波製造所(茨城県牛久市)内に、新工場を建設すると発表した。所要資金約30億円で、年産4,000トン規模の新鋭設備を建設、既存の3,000トン設備と合せて同7,000トン規模に拡大する。

 同社は、昨年9月に三菱化学から二軸延伸ナイロンフィルムや二軸延伸ガスバリアナイロンフィルム、透明蒸着ハイガスバリアフィルムなどのコンバーティング用フィルムを事業移管し、従来の無延伸多層ナイロンフィルムとともに、ナイロン系フィルム製品の事業規模を拡大してきた。

 とくにガスバリア性の高い、二軸延伸ナイロンフィルムは、レトルト食品の包装やスタンディングパウチ包装など食品包装分野を中心に順調に販売を伸ばしてきたが、今後も国内外で堅調な伸びが見込まれるところから、大幅増設に踏み切った。引き続きナイロン系フィルムの増設や、植物系生分解性フィルム等の拡販、新製品の開発・投入によって、フィルム事業の拡大を図り、4年後には700億円の売り上げを目指す。

【新工場の概要】
◇生産能力 年4,000トン規模
◇稼動開始 2004年7月から生産開始予定
◇工場   筑波製造所(住所:茨城県牛久市東猯穴町1000)
◇生産製品 二軸延伸ガスバリアナイロンフィルム「スーパーニール」 二軸延伸ナイロンフィルム「サントニール」など
◇投資金額 約30億円

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=1150