2003年07月08日 |
6月のエチレン生産、前年比2.7%減の54万7,800tに |
平均稼動率は95.4%で前月に次ぐ低水準 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:東ソー、三菱化学、経済産業省 |
経済産業省製造産業局は8日、エチレンセンター11社から報告を受けた6月のエチレン生産速報の集計結果を明らにした。それによると、6月の総生産量は54万7,800tで、前月を5.9%、前年同月を2.7%それぞれ下回っている。定修による運休設備は、三菱化学・鹿島の年産45万3,000t能力(定修スキップ年は同49万1,000t)の第2エチレンプラントだけであった。 6月のエチレン生産量が前月を下回ったのは、全体の操業日数が前月より1日少なかったのに加えて東ソー・四日市工場内の年産49万3,000t能力のエチレンプラントが操業を中断したため。一方、前年同月を下回った要因の多くも、東ソーのプラント操業停止にある。もっとも、東ソー・四日市と三菱化学・鹿島の第2号機を除く稼動プラント全体の平均稼動率も95.4%と前月の94.9%同様にかなり低かった。前年同月を4.9ポイントも下回っている。単月のエチレン生産量が前年同月を下回るケースは最近あまり見られず、今年に入ってからは2月の0.7%減のあと今回が2度目である。 |