2003年07月09日
新菱グループ、新たに四日市にも事業拠点
10月に国内11番目の新会社を設立
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学の関係企業グループの一つである(株)新菱(本社・北九州市八幡西区黒埼城石。宮原克彦社長)は、今年10月に四日市に新たな事業拠点を開設する。

 全額出資によって「中部新菱」を設立し、半導体製造設備ならびにその重要部品類の精密洗浄事業と、化学薬品類やOA機器類などのリサイクルならびにリユース事業などをスタートさせる。中部、関西、東海の3ブロックの半導体メーカーや自動車メーカーなどのニーズに機敏に対応していく。これによって、同社の国内におけるグループ企業は既存の「九州新菱」「新菱電子」「東北新菱」などと合わせて11社となる。
 
 新菱は、半導体ならびに半導体製造設備およびその重要部品等の精密洗浄と、化学薬品類・化学資材類・OA機器類のリサイクルならびにリユースを主力事業とする企業で、1964年の創立いらい蓄積してきた独自の精密化学技術の活用によってこれらの分野では他の企業を大きく圧倒する市場シェアを確保している。中でも半導体製造設備とその重要部品類の精密洗浄における基盤は特に強固で、市場シェアは40%にも達している。
 事業の拡充に当たっては、電子・電機メーカーや自動車メーカーなどの先端技術企業が製造拠点を置く全国の主要地域にくまなく事業拠点を設置する戦略を展開してきている。この結果、現在のグループ企業数は、台湾と中国の現地企業を含め12社を数えるにいたっている。今回の「中部新菱」の設立によって、守備範囲が一段と広がることになる。