2003年07月09日
経産省の「特許戦略計画」迅速・的確な審査強調
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:特許庁

 経産省は9日、わが国の特許制度について「迅速、かつ的確な審査を実現し、わが国の産業競争力の強化に資するものとすべきだ」とする「特許戦略計画」を発表した。昨年7月、小泉内閣による知的財産戦略会議が策定した、知的財産戦略大綱に基づき、産構審の部会でまとめた。
 
 同大綱に求められている目標を達成するため、「2006年度以降、世界最高水準の迅速・的確な特許審査を行うことをめざし、審査体制の整備に努める」として、今後の具体的取組みを明らかにした。
 
 この中で「戦略的な特許取得を支援する特許審査の実施」について、
(1)再生医療関連発明の保護
(2)先端技術分野における審査基準の明確化
(3)補正制限にかかる審査基準の見直し
などに取り組むとした。

 また産業競争力の強化には、迅速な特許権の付与だけでなく、安定した権利を付与することも重要であるとし、
(1)重要案件に対する特許庁と出願人の間の協議の実施
(2)審査・審判の連携強化
(3)特許審査官・審判官に対する研修の充実
を図るとしている。