2003年07月09日
BP-A、3Qの価格交渉、激しい攻防
PC向け、1,100ドルとなる公算も
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 日本のビスフェノールA(BP-A)メーカーとアジア地域のポリカーボネート(PC)メーカーは、あいついで7〜9月期のBP-Aの価格交渉を開始したが、双方の主張に開きがあって話合いが難航している。
 
 BP-Aメーカーの多くは、4〜6月期の価格からトン当たり50ドル引き下げるとオファー、対するPCメーカーのほとんどは100ドルの値下げを要求している。4〜6月期の価格以下におさえる点では意見が一致しているが、下げ幅についてはお互いに譲歩する気配を見せていない。
 
 しかし、BP-Aのアジア地域の需給バランスはBP-Aメーカーの定修集中と中国のPC需要の回復傾向とが重なってタイト化しつつある。こうした環境の変化を背景にBP-Aメーカーは各社とも原料べンゼン価格の下降見合い50ドルの値下げにとどめたいとしている。CFRトン当たり1,100ドルとなる見方が有力になってきている。