2003年07月10日 |
帝人化成、松山工場事故経過など発表 |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:帝人、帝人化成 |
帝人は10日、帝人化成・松山工場で9日に発生した一酸化炭素漏出事故について、事故後の経過や、その後の調査状況を発表した。 それによると、9日午前10時06分、貯蔵タンク中の一酸化炭素(CO)量の減少が始まり、同10分、工場敷地内の研究センターおよび中央制御室でCO漏れの警報が作動、中央制御室がCO工程での事故発生を確認した。この時点で3名が現場で倒れた。ほかに3名が現場周辺で被災した。 10時15分、6名が救助に向かい、救助活動中に被災。同20〜30分、さらに約30名が応援に向かい、うち3名が応援活動中に被災した。同22分、守衛所から119番通報、同27分救急車到着。工場は同30分から11時03分にかけて順次工程を停止した。 事故原因については、現場作業員が入院、治療中のため、具体的な特定は困難としているが、定修作業中だったため事故発生当時、電気・圧空とも通じていなかった、などが明らかになったなど、次のように説明している。 (1)事故は定修にあたり、バルブに駆動装置を取り付ける作業中に発生した。 (2)バルブは電気・圧力空気によって動くため、当初、原因はそれらが作用したとも考えられたが、事故発生当時は、電気、圧空とも通じていなかったことが判明した。 (3)このため何らかの人為的な力が働いた可能性もあるが、現場作業員が入院・治療中のため、現段階で原因の特定は困難。 同社は今後、原因の解明と、事故の再発防止に全力を挙げる方針である。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/03710006.tif |