2003年07月11日
三菱レイヨン、下排水処理用「中空糸ユニット」開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

三菱レイヨンは11日、膜の透水性能や耐久性を著しく向上させた「中空糸膜ユニット」(ADF膜ユニット)を開発したため、水・環境事業分野に販路を拡大していくと発表した。
膜素材にはポリフッ化ビニリデン(PVDF)を採用、孔径0.4ミクロンの中空糸で、従来のポリエチレン製中空糸に比べて約3倍の透水性能をもっている。

 耐薬品性に優れ、中空糸1本あたりの強度も、これまでのものに比べて約60倍向上した。グループ会社の三菱レイヨン・エンジニアリングでは、今後このADF膜ユニットを使った下水処理場などの大型プラントを受注し、事業の拡大をめざしていく方針。三菱レイヨングループでは、5年後100億円の売上げを見込んでいる。