2003年07月14日
ナフサのC&F/ジャパン価格、先週平均は270ドル弱
イラク戦争終結後の再高値に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、ナフサの国際スポット相場のうちのいわゆるC&F/ジャパンの先週の平均はトン当たり270ドル弱となった。
 
 先々週の平均を6ドル強上回っている。1ヵ月前の6月第2週の平均に比べるとおよそ7ドル、最近のボトムの5月の第2週の平均に比較すると約50ドルの上昇である。イラク戦争の終結後では最高値となる。週明けの二日間は260ドル台であったが、三日目には270ドル台に乗り、そしてその後もじわじわと騰勢をたどってきた。
 指標となる原油のスポット相場は軒並み上昇している。最近になって最も強くナフサ相場に影響を及ぼしはじめたWTIの上げ幅が特に大きい。週末にはバレル31ドル半ばまで上がっている。一週間で9ドル弱(約3%)上がっている。米国におけるガソリンとその他石油製品の在庫不足に根ざしての続伸となっているもので、この傾向に歯止めがかからないとナフサのスポット相場の高騰がなお続く可能性がある。なお、ナフサの北西欧のCIF価格も続伸し、先週の平均は260ドル弱となっている。