2003年07月14日
PE各社、市場の値下げ要求を強く拒否
多くの企業が受注の縮小も覚悟
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンの両樹脂メーカーは、かねて加工メーカーの多くから両樹脂それぞれを値下げするよう求められているが、これまでのところ各社ともユーザー側の要求を強く拒否しており、このため市場が混乱する気配は生まれていない。

 加工業者の要求は、第二四半期以降のナフサの値下がりが確実となってきたので、その分を引き下げるべきだというもの。特に採算性に問題があるフィルム加工メーカーが厳しく要求してきている。
 
 しかし、ポリエチレンメーカー側は、過去1年で値上げが実現できたといってもナフサでいえばキロリットル2万5,000円見合いのところまでまだ到達していないので、とても受け入れられないとしている。
 
 これは今年第一四半期のナフサ価格が2万6,700円という高水準となり、第二四半期もなお2万6,000円前後にとどまる見通しを念頭においたもの。多くのPEメーカーが仮に受注縮小しても考えを改めないとしている。