2003年07月15日
SMの6月の出荷は前年同月の横並びに
4〜6月期は輸出の回復もあって5%増
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が15日に明らかにしたところによると、スチレンモノマー(SM)の6月の生産量は24万9,934tで前年同月を1%上回った。一方の出荷は26万9,604tで前年同月の横並びとなった。
 
 出荷のうちの国内向けは17万4,424tで2%減、輸出は9万5,180tで2%増となっている。国内向けの減少を輸出がカバーしたわけ。国内向けの縮小には、PSメーカーの定修と減産が大きく影響している。
 輸出の増加は、しばらく低迷していた中国の需要が回復してきたことによるもの。オファー価格が上向いてきたことも少なからずプラスに作用したと見られる。
 輸出の回復が効いて月末在庫は前月より1万2,000t減少して再び6万t台に戻った。昨年半ばと同じ水準である。
 
 この結果、4〜6月期の総生産量は前年同期比4%増の74万8,562tとなった。一方の総出荷数量は同5%増の79万1,885tとなった。うち国内向けは2%増の51万8,257t、輸出は10%増の27万3,628tとなっている。国内向けの増加は、主力のPSと合成ゴムの生産が比較的高い水準となったことによるもの。輸出の増加は、大口消化先の中国の需要が回復してきたことによる。中国向け輸出は7月に入っても好調が持続しており、価格もトン当たりCFR700ドル前後の高水準で推移している。
 
●SM・PS6月実績
http://www.chem-t.com/fax/images/03715002.tif