2003年07月16日
「ナノテク推進協議会」、発起人に三菱化学、昭電、DIC の各社長ら
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭硝子、昭和電工、東レ、日立製作所、三菱化学、三菱商事

 21世紀産業のキーテクノロジーとされる、ナノテクノロジーの実用化を推進していこうという「ナノテクノロジービジネス推進協議会」の発起人会が16日午後6時半から、東京丸の内の三菱商事ビル本館で開かれた。9月に正式発足する。会長には金井務日立製作所社長を進出する予定。
 
 発起人会のメンバーは、化学、電気、電子、機械、繊維、鉄鋼、建設など、広範な業種からなる企業トップ49人で構成するという豪華さ。化学業界からも、大橋光夫昭和電工、奥村晃三大日本インキ化学、冨澤龍一三菱化学の各社長のほか、石津進也旭硝子、榊原定征東レ両社長らが参加、ナノテクへの期待の大きさをうかがわせた。

 ナノテクは、物質をナノレベル(10億分の1メートル)で制御することによって、その物質の機能、特性を飛躍的に向上させる技術で、情報通信や医学、環境対策など幅広い分野に活用できるところから、わが国の産業技術に「革新的な発展」をもたらすとされている。
 
 経産省でも、数年前から重点政策の柱の一つに「ナノテクノロジー開発研究」をあげ、基礎研究を中心に産学官一体となった開発プログラムに取り組んできた。これらの基礎研究は成果を上げつつあるが、産業界でも実用化に向けた動きが高まってきており、推進協議会の発足となった。異業種の参加により「ビジネス・マッチング」を図るのが当面の狙いという。(発起人メンバーは、リリースコーナーに)
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/03716002.tif