2003年07月22日 |
ナフサの国際スポット相場が一段と上昇 |
先週の平均は3月の第4週のレベルまで反騰 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
エチレンセンター各社の調べによると、ナフサの国際スポット相場は先週に入って各地で続伸、わが国の石油化学企業や大手商社が国際市場で手当てしたナフサのC&F価格(いわゆるC&F/ジャパン)の平均はトン当たり270ドル台の半ばとなった模様。 4週間連続の上昇で、3月第4週の平均まで戻ったことになる。最近のボトムの6月第3週の平均に比べると、同25〜26ドル高い。率にして10%弱の上昇となる。今年に入ってからのボトムである5月第1週の平均に対比すると同56ドル前後(約25%)のアップということになる。 最近のナフサの国際スポット相場は、原油のスポット相場の中でも特にWTIの変動に大きく左右される傾向が顕著となっている。そのWTIの先週の平均はバレル当たり約31.50ドルとなった模様。3週連続の高騰で、6月第2週の水準まで戻っている。米国のガソリンを中心とした石油製品の在庫不足が一向に解消しないままきていることが続騰の最大の要因と見られている。これに引きづられてブレントもドバイも続伸しており、それがナフサの 相場も大きく押し上げる材料となっている。 このまま推移すると、わが国の9月の到着価格は、最近までの石油化学企業の予想を上回ってキロリットル当たり2万5,000円前後となる。 |