2003年07月22日
タイTPC、ベトナムの塩ビ樹脂設備を大幅増設
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:三井化学、三井物産

 タイのTPC(Thai Plastics & Chemicals) はベトナムのPVC合弁会社TPCベトナムの増設を決めた。3,000万ドルを投入し、現在の10万トンを24万トンに増やす。

 TPCベトナムは前身が Mitsui Vina Plastics & Chemicalで、1995年に三井化学36%、三井物産 10%、TPC 24%、現地資本 30%で設立したが、ベトナム国内の塩ビ加工業を保護しようと、同国政府が輸入関税を下げたため、海外から安値品が大量に流入し、極めて低い操業率にとどまり、赤字幅が拡大したため、日本側がTPCに株式を譲渡し撤退した。現在はTPCが70%、現地資本 30%の資本構成となっている。

 ベトナムではその後マレーシアのペトロナス とベトナム側との50/50JVのPVCメーカー、Phu My Plastics & Chemicals が設立され、10万トン能力のプラントを操業している。