2003年07月24日 |
昭電、台湾TRACE社に80ギガハードディスクの製造技術供与 |
最大200万枚/月の販売優先権、供給能力830万枚に |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:昭和電工、三菱化学 |
昭和電工は24日、需要旺盛なハードディスク(HD)事業拡大の一環として、台湾のHDメーカーであるTRACE STORAGE TECHNOLOGY CORP.(TRACE社)と、戦略的提携契約を結んだと発表した。 提携の主な内容は(1)昭電はTRACE社に対し、記録容量80ギガバイト/枚・3.5インチアルミHDの製造技術を供与する(2)昭電はこの技術によってTRACEが生産した80ギガバイトアルミHDを優先的に購入・販売する、となっている。 昭電は現在、市原に月産320万枚のHD設備をもっているほか、今年1月には三菱化学からシンガポールの同210万枚設備を譲り受けた。三菱化学からは水島の100万枚設備も移設中で、グループ合わせたHD供給能力は月産630万枚と、外販メーカーとしては世界最大となっている。需要が旺盛なところから、今回さらに200万枚の供給能力を加え供給の安定を図ることにした。 記者会見した同社の橋本忠浩常務(エレクトロニクス事業部門長)は「新規に設備投資するのではなく、提携することで供給能力の増加を図る。世界の需給バランスからいっても、このほうがプラスと思う」と語った。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=1186 |