2001年12月05日
信越化学、米国ボーデン社と塩ビ事業買収で合意
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:信越化学工業、シンテック

 信越化学工業は5日、米国子会社シンテック社と同国ボーデンケミカル&プラスチックス・オペレイティング・パートナーシップ(BCP社)との間で現地時間の3日、BCP社がもつルイジアナ州アディスの年産27万トンの塩ビ工場を買収する契約を締結したと法被用した。

 BCP社のアディス工場は1979年に信越化学の塩ビ製造技術を導入して建設した工場で、シンテックのルイジアナ新工場とは2キロの距離にある。

 シンテックは現在、年産204万トンの塩ビ生産能力をもつ米国最大の塩ビメーカーで、テキサス州フリーポートに145万トン、ルイジアナ州アディスには59万トンの新工場が完成したばかり。

 BCP社の工場が加わることにより、シンテック社の顧客基盤はさらに広がり、競争力を強めることができる。

 BCP社は2001年4月、米連邦破産法(会社更生法)の申請を行い、裁判所の管理下で再生の道を探りながら操業を続けてきた。

 裁判所の認可と米連邦取引委員会の承認を得た上で買収を完了する。シンテックの塩ビ生産能力は231万トンとさらに増え、北米でのマーケットシエアは現在の26%から29%に上昇する。