2003年07月30日
カ−ボンブラックの6月の出荷、引き続き前年を上回る
15ヶ月連続の前年超え、生産も12ヶ月連続で前年超え
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:カーボンブラック協会

 カーボンブラック協会は30日、カーボンブラックの6月の生産・出荷実績をまとめた。それによると、6月の生産数量は6万7,447tで前年同月比102.6%、出荷数量は6万6,642tで同104.1%となっている。
 
 この結果、生産は12ヶ月連続の、また出荷は15ヶ月連続の前年同月超えとなった。出荷のうちのゴム向けは16ヶ月連続して前年同月を上回っている。ただし、非ゴム向けは2ヶ月連続の前年同月割れである。
 ゴム向け出荷が引き続き成長を遂げているのは、タイヤの生産が好調を維持しているから。タイヤの生産量は19ヶ月連続で前年を上回っている。これは、輸出が依然として好調で21ヶ月連続して前年を上回っていることによる。
 
 ただし、輸出の伸びは次第に鈍化してきている。このためタイヤの生産の伸び率も6月は5.9%と従来に比べるとかなり低くなっている。
 これが影響してカーボンブラックの出荷の伸びも鈍化の傾向をたどっている。5月、6月と2ヶ月連続で4%台にとどまっている。
 
 こうした結果、今年の上期(1〜6月期)の総生産量は38万7,486tとなった。前年同期比は107.4%である。一方の総出荷量は38万7,556tとなった。前年同期比は106.2%で、依然として化学製品の中では高い成長率を維持している。