2003年07月31日
中外製薬、ロシュと関節リウマチ薬でライセンス契約
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:中外製薬

 中外製薬株とスイス・ロシュ社は31日、中外製薬の開発品MRAに関する共同開発ならびに共同販促に関するライセンス契約を締結したと発表した。

 MRAは、遺伝子組換え技術を用いて創製されたヒトIL-6受容体に対するヒト化抗体で、IL-6のIL-6受容体への結合を阻害することにより、IL-6が病態に深く関与されていると考えられる関節リウマチに対する治療効果が期待されている。

 中外製薬は現在、日本で第3相臨床試験を開始、ヨーロッパでは第2相臨床試験が終了、欧米で第3相臨床試験の準備に入っている。

 このライセンス契約により、中外製薬はロシュ社に対し中外製薬が所有するMRAに関わる特許および商標等の独占的使用権を、日本、韓国、台湾を除く全世界において許諾したことになる。この契約に基づき、ロシュ社は対価としてマイルストーン支払金およびロイヤリティを中外製薬に支払うことになっている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/030731chugai.pdf