2003年07月31日
横浜ゴム、消費電力を削減できるコンベヤベルト新開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:横浜ゴム

横浜ゴムは31日、省エネ効果の高いコンベヤベルト「エコテックス」を開発したため、来月から本格販売を開始すると発表した。すでに、福岡県の石灰石鉱山で使用されており、約30 %の消費電力削減効果を上げているという。

 コンベヤベルトにかかる抵抗力には、ベルトがローラー上を通過する際に発生する乗り越え抵抗力や、斜面で運搬物を持ち上げる時の傾斜抵抗力、プーリ(ベルトをリターンさせる大型ローラー)にベルトを巻き付ける際の抵抗力などがある。

 「エコテックス」は、このローラー乗り越え抵抗力を低減することで消費電力の削減を図った。ローラーと接するベルトの下カバーに粘弾性を最適化した新開発の「エコカバーゴム」を採用し、乗り越え時のゴム変形を小さくすることでベルトの走行抵抗を抑えた。一方、運搬物と接触する上カバーには耐摩耗性、耐カット性に優れる従来タイプのゴムを使用した。その結果、節電効果を高めながら長距離輸送のコンベヤベルトに求められる耐久性も十分確保した。ま た、ベルトを「エコテックス」に交換するだけで消費電力を抑えられるため、モーターなどの既存設備をそのまま活用できる。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/030731ygomu.pdf