2003年08月01日
日本勢によるナフサの7月の契約価格は270ドル超え
前年同月を35ドル上回る高水準に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 わが国のエチレンセンターや大手商社などが7月中に国際市場で手当てした石油化学用ナフサのC&F価格(いわゆるC&F/ジャパン価格)の月間平均は、トン当たり270ドルを若干上回った模様。サウジアラビアやクウェートなどとの間で適用されているプレミアムを除いた場合の平均でも270ドルを若干下回る高水準になったと見られている。

 6月の平均に比べると約5%の上昇となる。今年に入ってからのボトムである5月に対比すると15%強高い。前年同月の平均に比較してもおおむね15%アップとなる。

 最大の要因は、原油のスポット相場、特にWTIの相場が米国の石油製品全体の在庫不足に誘発されて引き続き上昇傾向をたどっていることにあると見られる。ただし、この2ヶ月のC&F/ジャパンのアップ率はWTIのそれを上回っている。