2003年08月06日
容器包装の分別収集と再商品化がともに拡大
環境省が前年度の市町村の実績を集計・公表
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:環境省

 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部は6日、容器包装リサイクル法に基づいて全国の市町村が平成14年度において実施した使用済み容器包装の分別収集と再商品化の実績を発表した。
 それによると、分別収集を実施した市町村の数は全ての製品で前年度を上回っており、また分別収集量と再商品化量も、生産が減っているガラスビンとスチール缶を除いて全ての製品が増加している。
 注目のペットボトルとその他プラスチック製容器包装は、分別収集量も再商品化量もともに容器包装全体の平均を上回る高い伸びとなっている。

 ペットボトルの分別収集量は18万8,194tで、前年度の実績を16.4%上回っている。総生産量に占める市町村の分別収集量の比率(回収りる)は45%強となっている。この結果、収集されないで市中に廃棄される数量は平成10年度時点を1万t下回る規模まで縮小したと同対策部では判断している。
 ペットボトルの再商品化数量は18万3,427tで、前年度を17.7%上回っている。また、分別収集の実施市町村数は2,747で5.0%増となっている。
 
 一方のその他プラスチック製容器包装の分別収集量は28万2,561t(うち白色トレイは3,552t)で、前年度を43.2%(同4.4%)上回っている。再商品化量は26万8,640t(同3,239t)で、49.0%(同7.6%)の増加となっている。実施市町村数は1,306(同800)で、前年度を16.5%(同10.2%)上回っている。
 【ペットボトル】
 年間分別収集計画量    198,672t
 年間分別収集実績     188,194t(1.16倍)
 年間再商品化量      183,427t(1.18倍)
 実施市町村数        1,306(1.17倍)
 全市町村に対する実施率    84.9%
 【その他プラスチック製容器包装】
 年間分別収集計画量    486,727t(うち白色トレイは14,882t)
 年間分別収集実績     282,561t(1.43倍)(同3,552tで1.04倍)
 年間再商品化量      268,640t(1.49倍)(同3,239tで1.08倍)
 実施市町村数        1,306(1.17倍)(同800で1.10)
 全市町村に対する実施率    40.4%(同24.7%)