2003年08月07日

中国の汎用樹脂の輸入、LD以外がふたたび活発に

1〜6月の累計は6樹脂中の4樹脂がなお前年割れ

【カテゴリー】：原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】：なし

中国による6月の汎用樹脂の輸入通関数量は、LDPEを除いて軒並み前年同月の実績を上回った。今年2月から5月中旬までにわたって続いた在庫調整が完全に終息して、再び買いが活発化し始めた点が明確に表れていると言える。 　 　汎用6樹脂のうち唯一前年同月割れとなったLDPEは、今年に入ってからこれで6ヶ月連続で前年同月を下回る結果となった。しかし、HDPEとABSは2ヶ月連続の前年同月超えであり、またPPは4ヶ月振りの、さらにPSとPVCホモポリマーはともに5ヶ月振りの前年同月超えとなっている。 　 　一方、1月から6月までの累計はHDPEとABSがかろうじて前年同期を上回ったものの、他の4樹脂は2〜4月の不振が響いて前年を下回っている。なかでもLDPEは41.3%減と縮小幅が大きい。　 　 　中国による6月の汎用樹脂の輸入通関数量は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。右は1〜6月の累計。 【LDPE】 122,597( 89.8%) 741,497( 58.7%) 【HDPE】 188,204(141.3%) 1,044,215(103.8%) 【PP】 209,105(136.2%) 1,193,609( 99.6%) 【PS】 115,413(103.2%) 656,338( 92.4%) 【ABS】 143,605(111.4%) 805,056(102.8%) 【PVC-H】 122,041(104.8%) 835,820( 85.7%)