2003年08月08日 |
廃棄物焼却施設からのダイオキシン排出濃度が大幅減 |
13年12月〜14年11月の1年間の総量は9年比90%減に |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:環境省 |
環境省が7日明らかにした調査結果によると、平成13年12月1日から14年11月30日までの1年間に全国の廃棄物焼却施設の排ガス中から排出されたダイオキシン類の総量は635グラムであった。これは、前年の同期間の排出量の約53%減というもの。この結果、平成9年の推計排出量(6,500グラム)のおよそ90%が削減されたことになる。635グラムの内訳は、一般廃棄物焼却施設からのものが約370グラム、産業廃棄物焼却施設からのものが約265グラムとなっている。 ダイオキシン類の排出については、平成11年3月の閣議で“平成14年度末における全国の総排出量を平成9年に比べて約9割削減する”ことが取り決められている。また、平成12年9月には、“平成14年度末における廃棄物焼却施設からの排出量を平成9年に比べて約92%削減する”との目標も設定されている。14年度末の具体的な目標値は、産業廃棄物焼却施設系で200グラム、一般廃棄物焼却施設系で310グラムの合計510グラムとなっている。この目標の達成評価は、平成15年の年間排出量をもって実施されることになっている。 今回の調査では、実際の削減がそうした目標に極めて近いレベルまで進んでいることが明確になったと言える。 環境省によると、平成14年12月1日からは既設の焼却炉に対しても厳しい基準が適用されていて、それに対応した措置が講じられつつあるという。したがって、期限内には十分に目標がクリアされると予想している。 |