2003年08月08日
7月のエチレン生産量は前年同月の12.7%減
合計3プラントの運休で56万5,100tにとどまる
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:東ソー、三井化学、経済産業省

 経済産業省製造産業局が8日にエチレンセンター11社の速報を集計したところによると、7月のエチレン生産量は56万5,100tとなった。前月の実績を3.2%上回っている。ただし、前年同月に比べると12.7%減で、最近ではめずらしい大幅な縮小となっている。
 
 前年同月を大きく下回ったのは、三井化学の千葉と泉北の両工場のエチレンプラントがともに定修のためほぼ1ヶ月にわたって運休したのと、東ソーの四日市のエチレン装置が5月上旬から7月末まで保安の再確認とメカニカル・トラブルのため操業を休止したことによるもの。運休した3つのプラントの総生産能力は年産ベースで150万tであった。

 一方、稼動プラント全体の平均稼動率は97.6%となった。前年同月と全く同じ水準である。この結果、今年1月から7月までの累計は421万2,000tとなった。前年同期の実績は407万9,600tであったので、今年同期の伸び率は3.3%ということになる。