2003年08月11日 |
PSPの出荷、7月も前年同月の実績を下回る |
トレー用原反の6ヶ月振りの前年割れが響く |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:発泡スチレンシート工業会 |
発泡スチレンシート工業会の集計によると、同シート(PSP)の7月の総出荷数量は9,940tとなった。前月に続いての1万tの大台割れである。前年同月の実績に比較すると4.8%少ない。2ヶ月連続して前年同月を下回ったことになる。 これには、最大消費分野のトレー用原反(ロールトレー)が前年同月を5.8%下回ったことが大きく影響している。トレー用原反の出荷は今年2月以降5ヶ月連続して前年を上回ってきたが、7月はいきなり大幅減に転じた。また、一般原反(ロール一般)は12ヶ月連続の前年割れとなった。ラミネート一般用も不振で2ヶ月連増して前年を下回った。 明るい材料としては、ラミネート丼向けが前年を6.2%上回って3ヶ月振りの前年同月超えとなったことが挙げられる。前月に対しても20.6%の増加となっている。 こうした結果、PSP全体の出荷の1月から7月までの累計は6万8,950tとなった。前年同期の実績をわずか0.2%ながらも下回っている。トレー用原反は4.1%、ラミネート丼用は1.2%それぞれ前年同期を上回ったが、一般用原反が8.3%減、ラミネート一般用が3.9%減とともに不振から抜け出せなかったのが影響している。 PSPの7月の出荷実績は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。右は1〜7月の累計。 トレー用原反 4,390( 94.2%) 30,830(104.1%) 一般用原反 2,100( 92.1%) 13,670( 91.7%) 小計 6,490( 93.5%) 44,500(100.0%) ラミネート丼 2,400(106.2%) 17,120(101.2%) ラミネート一般 1,050( 84.7%) 7,330( 96.1%) 小計 3,450( 98.6%) 24,450( 99.6%) 合計 9,940( 95.2%) 68,950( 99.8%) |