2003年08月11日
ナフサのC&F/ジャパン価格が290ドル台に急騰
先週の平均、3月中旬いらいの高値に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター各社の調べによると、ナフサの国際スポット相場が先週に入って大幅に上昇、先週の平均価格は291ドル強となった模様。プレミアム制度を適用しているサウジアラビアやクウェートなどの産油国のナフサの場合はさらに5〜6ドル高いレベルになっていると見られる。
 
 C&F/ジャパンの1週間の平均価格が同290ドル超えとなったのは、今年3月中旬いらいのこと。最近のボトムの5月第2週の平均に比較すると71ドル高い。1ヶ月前に対比すると27〜28ドル、また、1週間前に比べると20ドル強の値上がりである。
 今回の高騰も、原油の国際スポット相場の急上昇と連動するかたちとなっている。先週のWTIはバレル当たり約1ドル30セント跳ね上がって32ドルに達しており、北海ブレントも1ドル50セント上がって30ドル弱となっている。中東ドバイもほぼ同じ幅で上昇して28ドル前後となっている。
 ただし、C&F/ジャパンの上昇率は原油のスポット相場のアップ率を大きく上回っている。北西欧のCIF価格もC&F/ジャパン同様の率で上昇している。エチレンセンター中には、他の石油製品以上に国際需給バランスが引き締まってきていること大きな要因と分析する向きが多い。