2003年08月19日 |
中国の樹脂輸入、引き続き韓国品が最大のシェア |
ポリオレフィンではシンガポールと日本も上位5指に |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
中国が今年上期(1〜6月)中に海外から輸入したポリオレフィンの数量は全体に関係者の当初の予想をかなり下回る規模となったが、そうした中でも韓国品が依然として多くのシェアを占めていることが大手商社の最近の調査で明らかになった。 韓国品は、ポリオレフィン3樹脂のうちのHDPEとPPの両樹脂でトップを占め、LDPEでも4位を確保している。中国によるHDPEの今年上期の総輸入数量は前年同期比103.8%の104万4,217tであったが、韓国品はそのうちの28万831tを占めた。前年同期比は101.1%である。第2位のマレーシア品の10万9,822tに大きく水を空けている。PPでは、合計119万3,589t(同99.6%)のうちの34万6,204tが韓国品であった。この場合も第2位の台湾品の18万5,181tを大きく引き離している。ただし前年同期比は94.0%となっている。 一方、LDPEではシンガポール、マレーシア、サウジアラビアの新興3カ国の後塵を拝するかたちとなった。前年同期は第3位であったが、今年はワンランク下がった。全体が前年同期比58.7%の74万1,498tとかつてない大幅な落ち込みとなったが、韓国品は同37.3%の6万4,504tと特に縮小幅が大きかった。LDPEで逆に大幅な伸びを遂げたのはマレーシア品である。前年同期の2.16倍の11万2,979tとなり、前年同期の第8位から2位にランクアップした。 韓国以外の国でポリオレフィン3樹脂全てで上位5指に入ったのは、シンガポール品と日本品。シンガポール品は、LDPEでトップ、PPで3位、HDPEで5位をキープしている。 日本品はHDPEが6万8,798t(前年同期比100.3%)で第4位、LDPEが5万9,651t(同67.7%)で第5位、PPが8万4,409t(同95.4%)で第5位となっている。 他の国では、台湾品がHDPEとPPでともに第2位、LDPEで第6位となっているのと、サウジアラビア品がLDPEとHDPEで第3位、PPで第7位とともに上位に顔を連ねているのが目を引く。 |