2003年08月19日
「三井・住友ポリオレフィン」合弁解消
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学、三井化学

 三井化学、住友化学の両社は19日、ポリオレフィン事業の合弁会社である「三井住友ポリオレフィン」(SMPO)を10月1日付で解消すると発表した。
 
 SMPOは、両親会社の事業統合を前提として2002年2月に設立され、4月1日から営業を開始してきた。事業統合によるシナジー効果を早期に実現する狙いからだった。しかし本年10月に予定していた全体の統合計画が見送られたため、SMPOの事業戦略に大きな狂いが生じた。事業継続のメリットも薄れた。このため両社で協議し、合弁解消を決めた。
 
 今後SMPOのの販売、研究機能はそれぞれ親会社に戻す。両親会社は、独自に生産、販売、研究活動を行っていく。従業員はそれぞれの出身会社に戻る。

 三井化学、住友化学の両社は今後、ポリオレフィン事業をそれぞれ単独で推進していくことになるが、三井化学は「今後とも強い三井化学をめざし、世界トップレベルの技術をベースに、プロピレンセンター化など事業構造の改善に取り組む。新たな強調・提携も視野に入れながら、より積極的に事業展開していきたい」と発表。
 
 一方、住友化学は「今後は独自の技術力とシンガポールを中心とする海外事業基盤を武器に、新たな提携も視野に入れながらグローバルな最適生産体制を構築していく。既存の海外販売網を最大限に活用し、収益力の強化に努める」と発表した。
 
ニュースリリース参照
●三井化学
http://www.chem-t.com/fax/images/030819mitsui.tif
●住友化学
http://www.chem-t.com/fax/images/030819sumitomo.pdf