2003年08月19日
ナフサのC&F/ジャパン価格、先週の平均は280ドル半ばに
原油のスポット相場に連動して前の週を6ドル内外下回る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋の調べによると、ナフサの国際スポット相場のうちのC&F/ジャパン(わが国の石油化学企業や商社などが国際市場で契約するなりオファーするなりした価格)の先週の平均は、トン当たり285ドル前後となった模様。前の週の平均に比べるとほぼ6ドル下がったことになる。
 
 ナフサの国際スポット相場は6月第4週に入って世界各地で急騰、C&F/ジャパンも3週連続で上昇し、先々週の平均は同291〜292ドルとなった。これは、米国の石油製品の在庫不足の顕在化やイラクの原油輸出の再開の遅れなどに伴う原油スポット相場の高騰に誘発されてのもので、このレベルが長期にわたって続くとわが国の石油化学業界全体が再び経営を大きく圧迫されることになるだけに成り行きが警戒されていた。
 そうした中で先週の平均が小幅ながら下降したのは、原油のスポット相場がWTIもブレントもドバイも前々週の反動で小反落したためと見られている。国際投機筋の唱え値が下降線を描き始めたことによるもので、週明けも弱含みになっている。