2003年08月20日
サウジにL-LDPEの大型プラントが10月に完成
来年半ばにもさらにもう一基が加わる
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 サウジアラビア・アルジュベールでJUP(ジュベール・ユナイテッドペトロケミカル)が進めていたLーLDPEとHDPEの大型スイングプラントの建設工事が10月に完工する見通しとなってきた。工事の進捗が遅れて完工予定が何度か引き伸ばされていたが、いよいよ完成が確実となったもの。

 設備能力は、両品種を均等に製造する場合はそれぞれ年産22万5,000tづつだが、JUPでは専らL-LDPEの生産設備として活用していく考えのよう。したがって実際にはL-LDPEが最大年間45万t生産されることになりそう。これによって、サウジアラビアにおけるL-LDPEの総設備能力は196万tとなる。世界市場におけるサウジの影響力が一段と強まることになりそう。

 同社ではこれにとどまらず、来年半ばにも同じ規模のスイングプラントを建設する計画。ただし、原料エチレンの年産100万tプラントの完成が同年末になる見通しなので、当面の稼働率がどのていどになるかはエチレンの調達がどのていどできるかで決まる。