2003年08月22日 |
ポリオレフィンのフィルム用出荷、前年割れ続く |
PPの射出成形用は7月が4ヶ月振りに前年超え |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
ポリオレフィン3樹脂の7月の国内向け出荷数量は両ポリエチレンが前年同月を下回り、PPは若干前年を上回ったが、3樹脂共通の主力品種であるフィルム用は軒並み前年を下回った。 LDPEのフィルム用は2.4%減の6万8,542tで4ヶ月連続の前年割れとなっている。HDPEのフィルム用はわずか1tながら前年を下回って2万9,768tで同じく4ヶ月連続して前年同月を下回った。PPのフィルム用は1.1%減の4万4,554tで3ヶ月続いての前年割れとなっている。レジ袋の輸入が急増しているHDPEの極薄・強化フィルムは2万6,393tで0.1%減の減少にとどまっている。 ポリオレフィン3樹脂の中で前年同月を上回っている品種は極めて少ない。主要品種では、PPの射出成形用の4.1%増(12万6,561t)とCPP用の7.2%増(1万6,354t)、LDPEの射出成形用の1.3%増(7,537t)、HDPEの大型中空成形用の27.6%増(3,760t)ていど。このうちのPPの射出成形用の伸びは4ヶ月振り。コンテナー向けが45.0%増(1万2,935t)となったことによる。自動車部品用が中心の一般工業部品向けは1.5%増(6万5,257t)と伸び率が鈍化した。一方、HDPEの大型中空成形用の成長は、自動車ガソリンタンク向けの好調の持続によるものと見られる。 |