2003年09月02日
住化など3社、NEDOの「省エネ戦略的開発」研究受注
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:住友化学、千代田化工建設、NEDO

 住友化学、富士石油、千代田化工建設の3社は2日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「エネルギー使用合理化技術戦略的開発」事業について、2003年度の「実証フェーズ」に応募し、共同受託したと発表した。

 工場単位の省エネルギーは、すでに限界にきているといわれるが、NEDOはこの限界を超えるため、コンビナート内の複数工場で熱エネルギーを共有していることに着目し、千葉地域で「ピンチテクノロジーによる工場地域のエネルギー共有技術の研究開発」を実施してきた。
 
 その結果、今まで空気中に逃がしていた排熱(低位熱エネルギー)を回収・共有し、さらに電力回収を併用すれば、原油換算で年間数万トン単位での省エネルギーを達成し、CO2削減に大きく寄与することが熱力学的に確認された。

 今回3社が受託した共同研究は、単一工場での枠を超えた大幅な省エネルギーを達成しようとするもので、以下の要素技術開発に挑む。

(1)複数工場間の低位熱エネルギーの回収・共有の技術開発
(2)複数工場間の最適省エネルギー運転ガイドを提供する統合エネルギー監視システムの技術開発
(3)低位熱エネルギーからの高効率電力回収システムの技術開発

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/030902sumitomo.pdf