2003年09月02日
ナフサのスポット価格、8月平均が各地で急騰
C&F/ジャパンはトン当たり287ドル弱に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 石油化学用ナフサの国際スポット相場が各地で急騰してきた。8月の平均価格はアジア地域でも北西欧でも先月の平均を大幅に上回っている。

 日本の商社や石油化学企業などが8月中に国際市場で契約した価格(C&F/ジャパン価格)の平均は、トン当たり287ドル弱となった模様。7月に比べると6%強の値上がりである。前年同月に対比するとおよそ18%ものアップとなる。今年に入ってからのボトムである5月に比較すると28%高となる。北西欧のCIF価格も同様の幅で上がっており、8月の平均は同270ドル台に乗ったと見られている。

 原油のスポット相場も引き続き強含みで推移していることに影響されてのものと見られる。ただし、上げ幅はナフサの方が高いので、世界的なオレフィンの需給の引き締まりも大きな要因になっていると見る向きが商社筋には多い。