2003年09月04日
中国の機能性樹脂の輸入が依然活発
PCやPBTは昨年を3割前後上回る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 中国による機能性樹脂の輸入が引き続き活発に推移している。PC(ポリカーボネート)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)は昨年を3割前後上回る伸びを遂げており、価格も上昇している。
 
 大手商社の調べによると、主要機能性樹脂の7月における中国の輸入通関数量は、ABSが前年同月比9.7%増の15万4,348t、PCが同26.0%増の4万5,453t、POM(ポリアセタール)が同7.8%増の1万1,552t、PBTが同33.1%増の1万3,338t、ポリアミドが同25.9%増の1万4,275t--となっている。PCのトン当たりの通関平均単価は2,000ドル弱、PBTは同1,900ドル弱で前月より約50ドル高くなっている。
 汎用樹脂とは対照的な高成長を遂げているわけだが、これは同国での国産化が遅れていて、しかも日本や欧米の電子・電機メーカーの進出によって需要が急拡大していることによるものと見られている。
 これに伴う今年1月から7月までの各樹脂の輸入通関数量の累計は、ABSが前年同期比3.9%増の95万9,404t、PCが同30.1%増の28万6,427t、POMが同6.8%増の8万2,879t、PBTが同28.0%増の8万4,963t、PAが同35.3%増の9万213t--となった。