2003年09月04日
エチレンのアジア地域のスポット相場が続伸
東南アジアのCFR価格は520〜530ドルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:東ソー

 エチレンセンター筋によると、アジア地域におけるエチレンのスポット相場が今週に入ってさらに上昇してきた。直近のCFR価格は、東南アジア地域でトン当たり520〜530ドル、極東で同510ドル前後となっている。
 
 1週間前に比べると東南アジア地域の上昇幅が20ドル前後と特に高い。これには、リビアや西欧等から流入していたエチレンの陸揚げが7月末をもって終了したのと、8月中旬から下旬にかけてタイやインドネシアでエチレンプラントの操業が小トラブルによって極端に落ち込んだことが大きく影響していると見られる。
 極東での上昇幅は同10ドル前後で東南アジアに比べれば小さいが、なお落ち着く気配を見せていない。東ソーに続く大阪石油以化学の操業休止がすきなからず作用している模様。もっとも、高騰が警戒されていたプロピレンのスポット相場は同570〜580ドルで比較的落ち着いている。